シドニー空港は、Qantas Airwaysと協力して顔認識技術の試験運用を開始すると発表した。乗客が待合室のソファから搭乗ゲートまでもっと速くたどり着けるようにするためだという。
シドニー空港の最高経営責任者(CEO)であるGeoff Culbert氏は声明で、「手続きのすべての段階で、顔がパスポートや搭乗券の代わりになる」と説明し、将来的にはパスポートを探してコートのポケットやバッグをひっくり返す必要がなくなるとの考えを示した。パスポートはそこ--顔にあるからだ。
この新しい技術により、チェックインや手荷物の預け入れ、待合室への移動、搭乗が迅速化できる。オーストラリアの現行システム「SmartGate」はすでに、顔スキャン技術を利用して、出入国者のパスポートを電子的に分析している。また、キャンベラ空港は現在、国際線搭乗者を対象に顔認識ソフトウェアを試験運用している。
Qantas Airwaysの最高顧客責任者を務めるVanessa Hudson氏は、航空会社が「より迅速で便利な空港体験」を提供する必要性を訴え、「試験運用がどういう結果をもたらすか目にするのが楽しみだ」と述べた。
待合室の職員も、試験運用に参加し、「乗客の到着時にもっとパーソナライズされた体験を作り出す」ことが可能になる。
この「画期的な試験運用」は当初、Qantas Airwaysが運行する一部の国際線でのみ実施される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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