Facebookは、視覚障がい者の対面コミュニケーションを支援するため、顔認識で相手の各種情報を伝える技術「Accessibility Bot」を開発した。
この技術は、スマートフォンのカメラなどでとらえた人の顔を解析し、Facebook上の友人であると判断すると、名前、顔の位置、表情といった情報を出力。目の不自由なユーザーは、画面に表示された内容を画面読み上げソフトで理解する。視覚障がい者のコミュニケーションをモバイル環境でリアルタイムに、しかも低コストで支援可能という。
Facebookは、Accessibility Botのプロトタイプをメッセージングアプリ「Messenger」に組み込んで試験した。Messengerを開くと連絡先の1つとしてAccessibility Botが表示され、カメラを起動するようユーザーに指示を出す。画角内の顔を認識すると、何人写っているか音声で伝えてくれる。そこでユーザーが画面をダブルタップすると、結果が一覧表示され、氏名などの情報が得られる。一覧から特定人物の詳しい情報を知ることもできる。
視覚障がい者に普段の生活シーンで使ってもらったところ、特に大勢とやり取りする場面や、騒がしい環境でのコミュニケーションで役立ったそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス