スピーカなどで知られるメーカーのSonosが新規株式公開(IPO)を申請した。家庭用オーディオシステムとスマートスピーカがまさに旬のテクノロジになっている新たな兆しとなる。
Sonosは、ホームエンターテインメントやオンラインの生活におけるニューノーマルの波に乗ろうとしている。米国時間7月6日に提出したSEC申請書類で、「ストリーミングサービスの拡大と、音声アシスタントの急速な普及は、オーディオを利用する習慣と、消費者がインターネットと関わる手段を大きく変化させている」と述べている。
同社はこうした動きを、「Sonic Internet」として説明している。人々が消費する、音楽、映画、テレビ番組、ポッドキャスト、仮想現実(VR)などのコンテンツが、音声で操作され、家庭で利用されるようなトレンドだ。
SonosはSEC申請書類の中で、1900万台を超える同社の製品が世界の約690万世帯で利用されていると述べている。また、2017年度に顧客がSonos製品を使用してオーディオコンテンツを50億時間再生したと見積もっている。前年比で33%増となる。
3月31日までの6カ月間の売上高は、前年同期比で18%増の6億5570万ドルで、純利益は1310万ドルだった。2017年会計年度(9月30日締め)の売上高は9億9250万ドル、純損失は1420万ドルとなっている。2017年度の総売上高は、半分強が米国外からとなっていた。
Sonos以外にも多数の企業が、スマートスピーカ市場の波に乗ろうとしている。この市場では、Amazonが「Echo」端末と「Alexa」音声アシスタントが優勢だ。Sonosの音声制御スピーカ「Sonos One」と「Sonos Beam」もAlexaに対応している。Sonosは2018年に、Appleの「Siri」(「Airplay 2」 を利用)と「Google Assistant」の組み込みも計画している。
SonosはSEC申請書類の中で、Amazon、Apple、Googleのほか、サムスンやBose、Bang & Olufsenなどの企業との激しい競争に直面していることも認めている。
同社は「SONO」というティッカーシンボルでNASDAQ Global Select Marketに上場する予定だ。
Sonosは、SEC申請書類の内容以外のコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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