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ブロックチェーンは世界をどう変えるのか?--Japan Blockchain Conferenceレポート - (page 3)

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中央集権型と非中央集権型の間で

 また中央集権型のシステムであれば規制を行っていくことが容易だが、ブロックチェーンの特徴のひとつでもある非中央集権型のシステムでは、規制を行っていくことがより難しくなってくる。例えば、ブロックチェーンの仕組みを利用した、違法な内容の契約の締結、ドラッグの売買などといった問題が発生することも考えられる。このような負の面を非中央集権型の仕組みでどのようにコントロールしつつ、イノベーションを阻害することなく促進していくのか?

 ブロックチェーンを活用したサービスが必ずしも非中央集権型である必要はないが、中央集権型のほうが常に簡単で進めるのは速いという。そうした面が一番現れているのが今の中国におけるモバイルペイメントの盛り上がりなのかもしれない。

エチオピアで始まったブロックチェーンによるイノベーション

 ホスキンソン氏は、どこの国で生まれようと自分の能力次第で成功できる世界を目指しているという。その取り組みの一環としてエチオピア政府との間で始めたのが、コーヒーのサプライチェーンをブロックチェーン技術を利用して新たに再構築することだ。

 エチオピアでは150万人の農家が一人あたり平均してわずか1ヘクタールの農地でコーヒー栽培を行っている。コーヒーの取引においては数多くの仲介業者が存在し、農家が得られる利益はわずかしかない。ブロックチェーンを活用することで、こうした仲介業者による搾取を排除するとともに、どこでどのように栽培されたコーヒーであるかという情報も流通経路を通して正確に伝達でき、盗難の防止にも役立つ。現在、エチオピアの大学で女性を中心に100人の生徒にブロックチェーンに関して無料で授業を提供し、優秀な生徒を中心にパイロットプロジェクトを進めているという。

 ホスキンソン氏は、世の中には従来の保守的で物事のネガティブな面ばかりに目が向き、ポジティブな部分が見えないグループと、革新を起こすグループがあるとし、「革新を起こしていくグループは、そうではないグループとうまく話しができておらず、特に日本ではロビー活動が十分に行えていない」と指摘する。

 ブロックチェーンという新しい技術に集まるイノベーションの可能性。その反対、さまざまな問題やその解決策にも継続的に取り組む必要がある。そうした両面が見え隠れするイベント取材となった。

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