gumiは5月30日、同日の取締役会において仮想通貨・ブロックチェーン事業に参入することを決議したと発表した。また、同社子会社において仮想通貨ファンドを組成し、仮想通貨への投資を開始するとしている。
同社では、ICO市場の急速な拡大(2018年5月には8930万ドルに拡大)と、仮想通貨・ブロックチェーンに関するコンテンツの自社開発などを見据え、収益機会の確保と中長期的な成長のために、仮想通貨・ブロックチェーン事業への参入を決定したという。具体的な事業内容は未定としているものの、新たなテクノロジを活用する企業との連携を図ることで、新規事業展開を加速するとしている。
中長期的な成長のためには、仮想通貨およびブロックチェーン事業を手がける企業への投資が必要不可欠だとしており、事業参入に先駆けて、1月25日開催の取締役会にて連結子会社であるgumi venturesを通じ、仮想通貨・ブロックチェーン技術を用いた事業会社への投資を目的としたファンド「gumi Cryptos」の組成を決議。2月1日に設立した。ファンド総額は3000万ドル(約32.6億円)。
同ファンドは、米仮想通貨取引所 「Evercoin」の創業者で、BitBull CapitalやCrypto Currency Fund など複数のファンド、VCのパートナーを務めるMiko Matsumura氏が共同事業者として運営。国内大手金融機関、韓国の大手ゲーム開発・運営企業に加え、国内外の複数の企業・個人が出資する。また、仮想通貨評価メディア「Bitinvestors」を運営するユニコンが仮想通貨の入出金、売却などをサポートするという。
なお、同ファンドではすでに複数の米国ICO案件に対して投資しており、今後グローバルにおけるICO案件への投資活動に注力するとしている。
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