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「Pokemon GO」の先へ--ARプラットフォーム開放を発表したNianticの構想 - (page 2)

Ian Sherr (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年07月04日 07時30分
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 Neonは、Nianticが最終的に多くのユーザーに体験してもらいたいと考えている取り組みの一例である。室内を動き回って地面の球体を拾い集める一方で、他のプレーヤーによる攻撃をかわしていく。スマートフォン同士も通信するが、これには携帯キャリア各社との間で解決しなければならない技術的なハードルがあったという。また、画面上でユーザーの後をついて動く小さなバッジによって、敵プレーヤーを識別していた。Neonは、室内を動き回るユーザーの位置を追跡していたということだ。

 「これは、リアルな世界だが、それ以上のものがある。どこに行っても、身の回りで魔法のようなことが起こり、それが現実の世界に溶け込む。そんなゲームを作りたいと考えている」。Nianticで現実世界のマッピング技術に取り組むMichael Jones氏はこう語っている。

 Pokemon GOは確かに、AR技術に対する認識を変えたが、Nianticに続くゲームメーカーはなかなか現れていない。その一方で、AppleやGoogle、Facebook、Microsoftといった大手、そしてMagic Leapという有望なスタートアップ企業が、開発者向けにソフトウェアツールを提供することでARを後押ししている。独自のアプリやデモの開発も進んでいて、「アニ文字」(Apple)、キャラクターやマスクを自分の顔に重ねられるフィルタ(Facebook)、リビングのテーブルで展開できる「HoloLens」版「Minecraft」(Microsoft)などがある。Googleはストリートビュー上をバーチャルのかわいい動物が案内する機能の構想を披露している。

 Nianticが抱く野望を理解するには、同社のルーツを知る必要がある。Crunchbaseによると、Nianticは、スタートアップとして2億2500万ドル(約250億円)以上を調達したという。その理由の1つは、最高経営責任者(CEO)John Hanke氏と経営陣の数名が、Keyholeという衛星画像処理のスタートアップ企業の出身だったことにある。Keyholeは2004年にGoogleに買収され、そこから「Google Earth」が生まれた。

 それを踏まえれば、NianticがPokemon GOよりはるかに壮大な計画を立てているのも、驚くほどのことではない。競合大手の多くと同様、NianticもARテクノロジのリーダーになろうとしており、自社のツールを業界全体に浸透させることを図っている。

 その用途は、決してゲームだけにとどまらない。Nianticは、自らの位置を認識するロボットやドローン、周囲の状況を今より確実に把握できる自動運転車などの製造にも、自分たちの技術を応用できると考えている。

 その一方で、Pokemon GOの成功パターンをさらに追求しようという意図もある。そもそもPokemon GO自体、2012年に同社がリリースした最初のゲーム「Ingress」を洗練させたようなものだった。

 次の大作ゲーム「Harry Potter:Wizards Unite」について詳しくは発表されていないが、Hanke氏によると、Pokemon GOで培った経験がこのゲームを「開発する糧」になっているという。

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