「OneDrive for Business」、ローカルデータ移行を支援する新機能リリースへ

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年07月02日 12時17分

 Microsoftは米国時間6月27日、「OneDrive for Business」で「Known Folder Move」(KFM)という新機能を展開していくと発表した。この機能によって、ユーザーがローカル環境に保有しているデータの「OneDrive」への移行を促進すことが狙いだ。

Microsoft OneDrive
提供:Microsoft

 Microsoftの同日付けのブログ記事によると、KFMは「Targeted Release」を選択しているOneDrive for Businessユーザーに向けて27日の週から展開が開始されるという。またMicrosoftはKFMを一部のコンシューマーの協力を得てテストしているため、同機能はOneDriveのコンシューマーにも提供される可能性がある

 KFMは、ユーザーのドキュメントやデスクトップ、ピクチャをOneDriveに移行する際の支援を念頭に置いて設計されている。またIT部門の担当者は、KFMを用いたクラウドへのデータ移行をユーザーに促すようなグループポリシーを配備したり、ユーザーの手を煩わせることなくフォルダをOneDriveにリダイレクトできる(ユーザーには、IT部門によって移行された旨が通知される)ようになる。また管理者は、この機能を無効化したり、設定しないでおくことで、ユーザーに対して移行を促すウィンドウが表示されないようにすることもできる。

 こうしたポリシーの設定後にユーザーに表示されるメッセージには、重要なフォルダに対する保護が設定される旨が記されている。

 この機能は新規および既存のデスクトップ、ドキュメント、ピクチャファイルをOneDriveに追加する。KFMは「Windows 7」「Windows 8」「Windows 10」で利用可能だ。

 「Folder Migration」はローカルPC上の「Windows」フォルダをOneDrive上の等価なフォルダにリダイレクトし、まったく新しいマシンとして使用できるようにするという「Folder Redirection」とは異なり、ローカルPC上のフォルダに存在するコンテンツも含めてOneDrive上の等価なフォルダに移行する。このためFolder Migrationは、コンテンツの有無に関係なく、新たなデバイスや既存デバイスで使用できる。Microsoftによると、KFMによって既存のFolder Redirectionに影響が及んだり、変更が発生することはないという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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