Microsoft傘下のLinkedInは米国時間6月28日、Microsoftの中核的な人工知能(AI)テクノロジを活用した新たな翻訳機能を、LinkedInフィード上で展開していくと発表した。
LinkedInのユーザーは、その半数以上が米国外に居住している。このため同社は、LinkedInフィードにおいて言語を横断するコミュニケーションをシンプルなものにする必要があると判断した。同社によると、メンバーによる投稿の翻訳は、最も要望の高い機能の1つだったという。
同社によると、今回導入された「See Translation」と呼ばれる動的翻訳機能の開発では、大部分でLinkedIn固有のテクノロジやリソースが使用されているものの、Microsoftのテクノロジについても同社チームとの協力の下で活用されているという。
See Translationは、最大120種類の言語を認識する「Microsoft Text Analytics API」と「Microsoft Translator API」を活用する。これら2つのAPIはいずれも、「Microsoft Azure」における「Cognitive Services」を構成するプログラミングインターフェースだ。LinkedInの発表によると、Translator Text APIによって、翻訳モデルをLinkedInフィードのような特定分野向けにカスタマイズできるようになるという。
LinkedInによると、See Translationはコンテンツの言語判定やタギングといったプロセスにおいて、「Apache Kafka」や「Apache Samza」「Rest.li」といった、LinkedInが立ち上げたさまざまなオープンソースフレームワークを土台にしているという。
LinkedInのエンジニアリングチームは、See Translationの開発などに関してブログ記事で説明している。
またLinkedInは同日、「LinkedIn QR code」機能の一般提供についても発表している。この機能を使用することでユーザーは、名刺や電話番号を交換せずとも、会ったばかりの人をすぐさま見つけ出せるようになる。LinkedIn QR codeは、LinkedInの「iOS」アプリと「Android」アプリでグローバルに提供開始されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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