三井不動産とセンスウェイは6月28日、全国規模のIoT環境構築へ向けた事業提携契約を締結したと発表した。9月1日より、日本橋エリアのビルを対象に、検針作業の自動化・遠隔管理に関する実証実験を開始する。
実証実験では、ビル管理における検針業務の効率化やテナント企業のエネルギーマネジメントのために、電気メーターのデータ収集と可視化を、LPWAの「LoRaWANTM」を用いて行う。
従来、ビル管理者が現地にて検針作業を行っていたところを、電気メーター検針作業の遠隔管理・自動化により、作業の手間の削減と正確性を向上するとともに、テナント企業は1時間単位での電気利用量の可視化が可能となる。
今回の取り組みでは、大崎電気工業が開発するスマートメーターをビルに設置し、センスウェイのネットワークサービスを通して、クラウドにデータを蓄積していく仕組みを構築。検証はClipニホンバシビルほかにおいて、9月から3カ月間実施し、効果の検証結果をもとにサービス化を進め、日本全国のビルへの展開に向けた検討を進めていく考えだ。
三井不動産とセンスウェイは2月、柏市および東京大学らとともに、IoTのサービスやソリューションを募る「柏の葉IoTハッカソン」を開催。その際に、三井不動産グループ運営の三井ガーデンホテル柏の葉に、ゲートウェイ(アンテナ)を設置し、東京・千葉・茨城をつなぐIoT通信ネットワークを構築している。
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