超大型デジタルアート空間「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」が、7月7日に新豊洲駅前にオープンする。これを記念した発表会が6月27日に開催され、PLANETS代表取締役の野本巧氏、チームラボ代表の猪子寿之氏、そしてゲストとして北野武さんが登壇し、同アート空間の魅力を語った。
チームラボプラネッツは、チームラボが10年近く取り組んできた「Body Immersive」というコンセプトのデジタルアート空間で、7つの作品群によって構成されている。入場料は大人(18歳以上)3200円、中人(12~17歳)2700円、小人(4~11歳)2000円。オープン記念の平日割引チケットは大人2400円で入れる。
約2年前となる2016年7月にも、同様のコンセプトのデジタルアート空間「DMM.プラネッツ Art by teamLab」を期間限定で東京のお台場に公開。同展が好評だったことから第2弾が開催されることとなった。今回は2020年秋までと長期間開催される予定だ。
作品群は、無限に広がる水の中を人が歩くと、その動きにあわせて水面のデジタル鯉が泳ぐ「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」や、1年間の花々が時間とともに変化しながら咲き渡る「Floating in the Falling Universe of Flowers」といった、前回も体験できた作品に加えて、自由に浮遊する光の球体に埋め尽くされた空間をかきわけながら進んでいく「変容する空間、広がる立体的存在 - 自由浮遊、3色と新しい9色」などの新作も用意した。
猪子氏は、「大きな空間の中で、他の人とともに圧倒的に没入できる作品群になっている。非日常的な体験を通して自分の身体と作品の境界があいまいになる。それにより、自分と世界の関係を見直したり、自分が世界の一部であることを思い出したりしてほしい」とコメント。また、偶然としながらも開催期間が2020年秋までであることから、東京オリンピックを目的に来日した外国人にも、「この街を好きになってもらう要素の1つになれば」とした。
野本氏は、前回開催した際に連日行列ができ、世界的にも評価されたことから、終了と同時に今回の開催も決めていたと話し、「もっと多くの人に体験してほしい」と思いを語る。ただし、これに先駆けて6月21日からお台場にもアートミュージアム「チームラボ ボーダレス」がオープンしていることから、「みなさんがお台場に行ってしまうのではないかと困っているところ(笑)。どちらも感じ方が違うので両方体験してほしい」とした。さらに、初の海外展開として米国のニューヨークでも開催予定であることを明らかにした。
同日にはゲストとして北野武さんが登場。一足早くこのデジタルアート空間を体験したという北野さんは、「視覚的な刺激と、実際に水が冷たいといった(身体的な)刺激、この脳の想像力と実体験が一緒にくる。片方じゃないのですごく面白かった」と高く評価。一方で、光の球体に埋め尽くされた空間については「色だけじゃなくて、形も劇的に変わると良いのでは」とリクエストしていた。
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