メタップスのグループ子会社であるpringは6月27日、同社が提供するお金のコミュニケーションアプリ「pring」において、同日より加盟店の募集を開始したと発表した。募集対象は、実店舗での決済が可能な法人、飲食店、小売店などすべての業種。ただし、オンライン決済および個人事業主については準備中としている。
pringは、送金から支払いまでをアプリ内で完結できるキャッシュレスサービス。QRコードによる対面送金のほか、LINEやSMS経由などメッセージを送る感覚で家族や友人に送金できるため、同社では「お金コミュニケーションアプリ」と定義している。銀行口座に直結しており、アプリへのチャージ(オートチャージも可能)や口座への出金も可能。送金やチャージ、口座出金にいたるまで、手数料はすべて無料。
また、QRコードを使った加盟店での決済にも対応する。pringを使った決済手数料は業界最安値の0.95%(他のキャッシュレス決済サービスの多くは3%台)に設定されており、通常1%程度とされている現金管理のコストを下回るという。また、初期費用・月額費用もすべて無料なほか、タブレット端末を所持していない店舗では、紙に印刷したQRコードにも対応することで、導入コストを抑えている。
pringは、3月に正式版をリリース。実店舗決済については、みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、東邦銀行によるキャッシュレス決済の実証実験を6月1日より福島で開始している。今回の加盟店募集は、実店舗でのサービス本格開始に向けたものとなる。
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