「Venmo」や「Square Cash」などの送金サービスは若年層から人気を集めているが、このほど新たに全年齢層をターゲットにしたサービスが始まる。
新しい個人間(P2P)送金サービス「Zelle」(ゼル)が今週から米国でスタートする。Zelleは数十ものモバイルバンキングアプリに直接組み込まれ、預金口座から無料で送金と受け取りができる。スタンドアロンアプリ版のZelleも2017年中に登場する予定だ。同サービスを利用するその他のメリットとして、Zelleを利用して送金されたお金は、受け取って数分で使えるようになる点が挙げられる。
銀行が結成するコンソーシアムEarly Warningが開発したこともあり、Zelleは米国の8600万人のユーザーに提供される。いずれは米国の30の金融機関が同サービスに対応する予定だ。
「Zelleによって、P2P送金はミレニアル世代からメインストリームに拡大するだろう」と、Early Warningの決済担当グループプレジデントLou Anne Alexander氏は述べている。
Zelleが参入したのは、お金をやり取りする新たな方法を提供しようと多くの競合がひしめく分野だ。P2P送金の先駆となっているPayPal傘下のVenmoは、ソーシャルネットワークと送金機能を融合させることで、夕食代の割り勘や家賃の支払いを簡単にする方法を求めていた若年層から熱い支持を得ている。Appleも先ごろ、「Apple Pay」と「iMessage」を使った新しい送金サービスを発表し、同分野に参入した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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