送金サービス分野の新興勢力であるZelleが米国時間9月12日、「iPhone」版と「Android」版のアプリをリリースする。これにより、Zelleのサービスの利便性は一段上のレベルに達するだろう。
Zelleを使えば、米国の多くの銀行口座間で迅速に送金を行うことができる。この機能は、レストランで割り勘にしたり、親が学生に素早く送金したりするのに便利だ。
Zelleと提携している銀行には、Wells FargoやUS Bank、Citibank、Chase Bank、Capital One、Bank of Americaが含まれる。Citizens Bankなど、ほかの複数の銀行もそれに加わる予定だ。
Zelleのサービス群は現在、それらのパートナーが提供する複数のバンキングアプリに組み込まれている。しかし、同社は8日、独自の無料モバイルアプリを12日にリリースすることを発表した。通常、送金は数分で完了する。
それにより、多くのユーザーが同サービスを簡単に利用できるようになるだけでなく、現金や小切手を使う従来の決済慣行も現代化されるはずだ。
Zelleという名前を聞いたことのない人もいるかもしれないが、今後、その名前を耳にする機会は増えるだろう。さまざまな銀行がこのサービスを何百人もの顧客に勧めており、一定の成功を収めているようだ。Zelleによると、1日に5万人以上が登録しているという。また、Zelleは2017年前半に1億回の取引を行い、336億ドルを送金したという。
ピアツーピア(P2P)送金サービスの分野には、PayPalの「Venmo」やAppleの「Apple Pay」など、多くのライバルが存在する。
Zelleは、銀行傘下のEarly Warning Servicesによって運営されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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