より小型でスマート、かつ長時間稼働できるドローンが実現するかもしれない。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)のVivienne Sze氏とSertac Karaman氏が共同で率いる研究チームが、約20平方ミリメートルの超小型サイズで、電球の約1000分の1のエネルギーしか消費しない、完全にカスタマイズされたチップ「Navion」を開発したという。MITが米国時間6月20日のプレスリリースで明らかにした。
この研究チームは2017年、「ナノドローン」など、ミツバチと同サイズのドローンに電力を供給する小型コンピュータチップを設計した。2018年のバージョンでは、小型化と高性能化がさらに進んでいる。超小型ドローンは、特に遠隔地や近づきにくい場所でのナビゲーションにこのチップを役立てることができる。長時間稼働する必要のある小型のロボットやデバイスも、このチップの省エネルギー性の恩恵を受けられるかもしれない。
MITによると、このチップは最大171fpsのリアルタイムカメラ画像を処理できるという(DJIの「Phantom 3」のカメラは30fpsで撮影する)。これと慣性測定を利用して、空間における位置を判断する。
研究者らは、18日~22日にかけて開催中の国際会議「2018 Symposia on VLSI Technology and Circuits」でこのチップについて発表する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果