Teslaが元従業員のMartin Tripp氏をネバダ州で訴えたと、CNBCが報じている。同社によれば、同氏は社内の機密データを盗み、またTeslaの製造業務についてメディアに「虚偽の」証言をしたという。
訴状によると、Tripp氏は自ら作成したソフトウェアでTeslaのコンピュータシステムに侵入し、極秘とされている製造ラインの写真や動画など、「製造業務システム」に関する情報を盗んだという。問題のソフトウェアは、Teslaのデータを、同社のネットワークから第三者に定期的にエクスポートする」ように設定されていたとのことだ。さらに訴状によると、Tripp氏はこのソフトウェアをほかの従業員のコンピュータ複数台にインストールし、自らが会社を解雇された場合もデータの流出が続くようにしていた。
そして、Tripp氏はTeslaについて誤解を招きかねない主張をメディアに対して行ったと、訴状は主張している。具体的には、「Model 3」の一部では破裂したバッテリセルが使われている、Model 3の生産では廃棄量が異例なほど大きくなっている、Teslaは新しい製造設備の稼働を「遅らせることになった」など、Tripp氏は数々の誤った主張をしていると、訴状は述べている。
Teslaの訴状によると、Tripp氏は5月、自らの意に反してそれまでと別の職に交代させられたことをきっかけに、こうした行動を開始したという。Tripp氏は6月に入り、Teslaのスタッフに証拠を突きつけられて自らのハッキング行為を認めたと、訴状には記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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