スポーツエンターテイメントアプリ「Player!」を運営するookamiは6月20日、NTTドコモ・ベンチャーズ、みずほキャピタル、朝日メディアラボベンチャーズ、アシックス・ベンチャーズ、グリーベンチャーズ、スパイラル・ベンチャーズが運営するファンドなどから、総額数億円の資金を調達したと発表した。
Player!は、サッカーやバスケットボール、水泳など幅広いスポーツの中から、自分の興味のあるスポーツを複数選んで、スコアや選手交代といった試合の情報をリアルタイムに得ることができるアプリ。試合内容についてチャットで交流することもできる。現在開催中のロシアW杯の全試合も速報しているという。
同社代表取締役の尾形太陽氏は、大学卒業後にソフトバンクへ入社し、年間営業実績1位を受賞。その後同社を退職し、ナイキを越える世界一のスポーツカンパニーを作るべく、元プロ陸上選手の為末大氏らの支援のもと2014年にookamiを立ち上げた。
創業後初のプロダクトとして2015年4月に正式公開したPlayer!は、同年にApp StoreのBest Appを受賞し、2016にはグッドデザイン賞を受賞。利用者数は非公開だが、2017年から2018年の1年間で月間利用者数は10倍弱に増加しているという。
今回調達した資金によって、エンジニア・デザイナーをはじめ、ファイナンス/管理部門・マーケティング部門の採用や教育を推進。これまでにない観戦体験や広告商材の開発を加速させるとしている。
また、資金調達にあわせて機能も追加。好きなチームやカテゴリをフォローすると大事な瞬間を教えてくれる「お知らせ機能」を搭載した。たとえば、W杯やサッカー日本代表、早稲田大学サッカー部などのカテゴリをフォローしておくと、そのカテゴリの試合が始まる前や、得点の瞬間をプッシュ通知で教えてくれるという。このほか、大学スポーツやアマチュアスポーツコンテンツを拡充したほか、Player!のウェブ版も公開した。
「スポーツマーケティングの新しい形、ファン、コンテンツ、ブランドの3者が共存する新しい広告商品を開発したい。また、大学スポーツコンテンツを調達し、大学スポーツといえばPlayer!という認知を獲得したい」(尾形氏)。
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