英語学習のモチベーションが、「英語ペラペラな自分になること」という憧れであってもいいが、「ペラペラ」という曖昧な目標では、集中して英語学習に取り組み続けるのは難しい。本書では、自分が目指すべき英語力を明らかにし、短期間で集中して勉強することを勧めている。
勉強方法の1つ1つは、たとえば、英文を前から理解する力の付け方や、発音向上のための辞書の調べ方など。非常に堅実な方法ばかりで具体的だ。本書では、これまで多くの日本人が中学・高校で習ってきた英語を否定するようなことはしない。むしろその基礎があるからこそ、大人になって英語をゼロからやらなくても済むということなのだ。
また、目標の立て方の誤りについても指摘がある。これは、多くの人が英語を勉強するときにやってしまいがちだ。たとえば、「1000時間勉強する」。だらだら勉強した1000時間と、集中して勉強した1000時間、どちらが結果に結びつくかは明らかだ。
英語の勉強法に関する本ばかり読んでいないで、その時間に英語を勉強すればいいのだが、「もっと良い勉強法があるのではないか?」と、自分のやり方に自信が持てず、つい英語学習本を読みあさってしまうという人はわりと多いのではないか。本書で勧めることに奇抜なことは一切ないが、だからこそ読後には「これでいいんだ」と自信をもって学習を続けられるのではないか。
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