NTTドコモは6月13日、全国農業高等学校長協会(農業校長協会)、ベジタリアとともに、全国の農業高等学校に農業ICTを提供し、活用を支援する取り組みを開始した。
農業校長協会では、2017年3月に「第3次アクションプラン」を策定し、「我が国の未来を担う人材を育て地域で活躍させる」ための行動計画を策定している。今回の取り組みは、この行動計画における「地域連携」の一環として、ICTによる農業革新を推進する民間企業と連携して実施するもの。
農業高等学校生に最先端の農業ICTを学ぶ機会を提供することで、次代の農業を担う人材を輩出することを目的としている。それと同時に、各農業高等学校における栽培記録データの蓄積と活用、地域社会への共有、全国の農業高等学校の栽培記録データの集計による全国的な状況把握なども期待するという。
参加を表明している高校は、東京都立農産高等学校、山形県立置賜農業高等学校、山梨県立農林高等学校、香川県立農業経営高等学校、愛媛県立大洲農業高等学校など。対象となる農業ICTサービスは、営農記録ツール「アグリノート」、水田センサ「パディウォッチ」、農業環境センサ「フィールドサーバ」の3つだ。
営農記録ツールのアグリノートは、航空写真ベースの視覚的な農地管理や、シンプルな農作業記録、作成した記録の確認・自動集計ができ、記録は組織内でリアルタイムに共有できる。
水田センサのパディウォッチは、水管理を効率化・精密化し、水管理ノウハウの可視化と次世代への継承が可能。また、水田の水位と水温を計測してクラウドへ送信し、計測データをスマホアプリやアグリノートで確認できる。
農業環境センサのフィールドサーバは、接続したオプションセンサに応じたデータを計測して、スマホアプリやアグリノートで確認可能。豊富なオプションセンサと測定項目、データに基づく最適な栽培方法を確立できるという。
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