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なぜ、Instagramには「#JK」が圧倒的に多いのか - (page 2)

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ブランド化する「JK」・制服

 では、なぜ「#jk」が圧倒的に多いのだろうか。調査から各年代でそれほどユーザー数の差はなく、女子高生ユーザーが多いからとは考えづらい。

 そこで注目したいのが、「#jkブランド」が25万8000件投稿されていることだ。他のJCやJDではこのようなハッシュタグはほぼ投稿されておらず、JKだけが突出して多い。この差は、JKつまり女子高生がブランド化しているからと考えられるのだ。

 おそろいの制服でディズニーランドで撮影する「制服ディズニー」も、主に高校生が制服姿で撮るものだ。卒業シーズンに高校時代が終わることを嘆く声はとても多く、JKブランドがなくなる寂しさを口にする子も少なくない状態だ。

 さらに見ていくと、「#jk」系ハッシュタグ投稿は、制服ディズニーと同様、制服姿やジャージ姿が非常に目立つ。「#jc」系がオシャレを精一杯がんばった私服写真が多いのと対象的だ。制服やジャージは高校生であることをビジュアル的にアピールできる大切な要素であり、アイコンであるのだ。

制服姿の安易な投稿に注意を

 「JKといったらインスタだよね」と言っている女子高生がいた。「友だちと制服でプリ撮ってインスタにアップするのが女子高生って感じ」。Instagramはキラキラしており、静止画・動画両方でアピールでき、多くのユーザーに注目してもらえる。現時点でJKという短い貴重な時をビジュアルでアピールしたり、残したりできる最適な場がInstagramというわけなのだろう。

 女子中学生が進学先の高校を選ぶ際に、「制服が可愛いところ」が一番のポイントと言っていた。そのような発言も、JKと制服はセットになっているからこそだろう。貴重なJK時代を最大限に演出するための可愛い制服を手に入れたいというわけだ。

 女子高生たちは制服姿を撮影して投稿したいと強く願っている。しかし、制服での自撮り写真は、高校名が特定できる上、個人を特定しやすくなる個人情報の塊だ。ストーカーなどのさまざまなリスクと隣り合わせということは教えておきたい。投稿は止められなくても、せめて本名などで登録せず、居場所を公開しないなどの配慮をするよう、子どもたちにアドバイスしてあげてほしい。

高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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