次世代の「macOS Mojave」では「iPhone」や「iPad」用に作られたアプリの一部がMacでも使えるようになる。2つのプラットフォームにより密接な関係をもたらす、大きく新たな一歩だ。
カリフォルニア州サンノゼで開催中の年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるCraig Federighi氏が変更点を米国時間6月4日に説明した。MojaveにはiOSでおなじみのアプリ「ホーム」「株価」「News」「ボイスメモ」の4種類が搭載されるという。
今のところ、iOSアプリをmacOS向けに移行できるのはAppleだけだが、この状況は2019年には変わる見込みだ。
「この取り組みの第1段階は社内テストだ。開発者には来年提供され、iOSアプリをMacへ簡単に導入できるようになる」(Federighi氏)
これによりiOSとmacOSはより密接となる。これらのプラットフォームはすでに「Launchpad」や「Dock」など共通の機能がいくつかある。しかし、2つのOSを統合するつもりなのかという疑問に対して、Federighi氏はスクリーンに大きな文字で「No」(ない)と表示して考えを明確にした。
Appleは、新しい「UIKit」によってiOSアプリにはないMacの機能に適応しやすくし、iOSアプリの開発者がアプリをmacOSでも使えるようにするのを支援する。Federighi氏によると、そうしたMacの機能としては、スクロールバー、マウス入力、ウィンドウのサイズ変更とそれに関連するコントロール、コピー&ペースト、ドラッグ&ドロップなどがあるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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