Appleは米国時間6月4日、カリフォルニア州サンノゼで開催中の年次開発者会議「Worldwide Developers Conference」(WWDC)で「watchOS」のアップデート版となる「watchOS 5」を発表した。ヘルスケアやアクティビティ関連の新機能を追加したほか、「Apple Watch」のコミュニケーション機能を強化している。
ヘルスケアとアクティビティ関連ではワークアウト機能が強化され、ハイキングとヨガ向けのモードが加わる。また、ランニング時に1分間の歩数を示してペースの調整を助ける機能も紹介された。
さらに、ユーザーがワークアウトを開始したことを自動的に検出する機能や、7日間のアクティビティの達成度を友人と競える機能も搭載される。
くしくも、Appleの発表と同じ日に、Fitbitはスマートウォッチ「Versa」の出荷台数が100万台を超えたことを発表した。また、アプリで提供する女性向けの健康管理機能の利用者が240万人以上いることも明らかにした。
だが、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、顧客満足度ではApple WatchがナンバーワンだとwatchOSのプレゼンテーションの冒頭で語った。ただし、どのデバイスと比べた話なのかについては触れていない。
Cook氏はまた、Apple Watchが「驚くほどの勢いで成長している。前年比で60%の成長を見せた」と語った。
コミュニケーション機能では、携帯回線とWi-Fiで利用できる「Walkie-Talkie」というApple Watch間でのトランシーバー機能が搭載され、通知機能がインタラクティブな操作に対応する。また、通知の表示方法が改善されたほか、ブラウザエンジンである「WebKit」に対応し、ウェブサイトを見たりメッセージ内のリンク先を表示したりできるようになる。
Apple Watchでは、2017年に「Siri」の文字盤が登場した。watchOS 5では、関連する複数のアクションをまとめて表示する「Siri Shortcuts」機能が追加されるほか、サードパーティー製アプリをこの文字盤で利用できるようになる。
watchOS 5は2018年秋にリリースされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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