不動産賃貸や販売などを手がけるエー・ディー・ワークス(ADW)は6月1日、東京都渋谷区に不動産テックサポートオフィス「AD-O Tech Lab」を開設すると発表した。不動産テックを手がける事業者3社がオフィスとして活用することで、協業を進め、新たなる不動産テックビジネスを生み出すことが狙いだ。
不動産テックサポートオフィスは、東京都渋谷区の自社開発オフィスビルAD-O渋谷道玄坂の2階に開設。通常の賃貸対象とはせず、有望な不動産テック事業者とADWグループ事業とのコラボレーションを図る場所として位置づける。
AD-O Tech Labに入居するのは、AIを使って物件のセールストークを顧客ごとに自動生成するサービスを手がける「GFL」、不動産における投資型、融資型のクラウドファンディング事業を担う「クラウド・インベストメント」、ホームセキュリティなどのIoTサービスを展開する「プリンシプル」の3社。
ADWでは、オフィスビルAD-O渋谷道玄坂の竣工時にビルの一部をベンチャー支援の場として提供できないかと考え、公募して今回の3社を選出。書類選考やプレゼンを経た上で、成長力とユニークさがあるか、またADWとコラボレーションの可能性があるかどうかをポイントに選んだという。
選ばれた3社のうち、クラウド・インベストメントとGFLは、ビル内に本社を移転。福岡県を拠点にしているプリンシプルは、東京支社として同場所を活用する。
オフィス内は、3社の専用スペースに加え、「CHASHITSU」と名付けられたフリーミーティングスペースを設置。キューブ型のスペースを麻暖簾で囲った空間になっている。
ADWは、創業1886年の歴史ある会社。ここ数年は不動産テックにも注力しており、2016年には、小口化投資商品プラットフォーム事業サイト「みんなの投資」を運営する子会社スマートマネー・インベストメントを設立している。今回のAD-O Tech Labは第2弾の取り組みになる。
具体的な話しはまだ出ていないが、今後も自社開発ビルの一部にAD-O Tech Labを取り入れていきたいという声は、社内からも出ており、今後も取り組んでいきたいとしている。
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