Amazon Keyを実際に使ってみると、筆者が当初思っていたほど気味が悪いものではなかった。
設定が完了すると、Amazon Primeの注文のデフォルト設定が宅内配達になる。配達中に自分のスマートフォンにアラートが送信され、ユーザーは配達状況などの必要な情報を確認できる。何かが起こって気が変わった場合でも、配達前にアプリで宅内へのアクセスをブロックすることもできる。
筆者が試していた間、問題は1つも発生しなかった。アラートは信頼性が高く、配達は滞りなく完了した。筆者が帰宅すると、注文した商品は既に家の中にあり、荷物は全てドアを入ってすぐのところに置かれていた。
筆者がうっかり玄関ドアの外側にある防風ドアに鍵をかけてしまったため、配達員が玄関のドアを開けられなかったことがあった。配達員は代わりにドアの外のポーチに荷物を置いて、何が起きたのかを説明するメモをアプリに残してくれた。非常に分かりやすい。
Amazonのスマートスピーカを持っている人は、「Alexa」を使ってAmazon Key対応のスマートロックを施錠することができる。具体的には、Amazon Keyのスキルを利用することで、ユーザーは「Alexa、ドアの鍵を閉めて」と頼んだり、「Alexa、ドアの鍵は閉まっている?」と尋ねたりできる。Amazonによると、Amazon Keyに対応するスマートロックは全てAlexaと連携可能だという。
もしあなたがAmazonで頻繁に注文するPrime会員で、荷物が盗まれることを心配しているのであれば、Amazon Keyはおすすめのソリューションだ。
289.98ドルのAmazon Key Home Kitを構成するスマートロックとCloud Camはうまく連携して、玄関のドアへの簡単なアクセスを可能にする。さらに、荷物の配達の様子を録画して、後でAmazon Keyアプリで確認できるようにする機能も備える。迅速なアラートのおかげで、ユーザーは次の配達の状況を把握することができる。宅内配達自体も意外に手慣れた感じだった。筆者の家の中をうろついたり、一時的なアクセスを悪用する人もいなかった。
筆者はAmazon Keyの配達を初めて手配したとき、少し不安だった。入り口付近を掃除して、愛犬が寝室から出ることのないよう、何度も確認した。そして、自分の不在時に自宅のドアを見知らぬ人に解錠されることについては、あまり心地よく思っていなかった。だが、心配していたようなことは起きず、最終的にAmazon Keyを通して4件の配達を手配した(3件は無事に終わり、残りの1件では筆者が防風ドアに鍵をかけてしまった)。
配達員が家の中まで歩いて入り込んでくることは一度もなかった。筆者が動画で見た限り、配達員は腕を伸ばして荷物を置くだけだった。
筆者は最初、宅内配達についてちゅうちょしていたが、配達員をスマートフォンから監視できる限り、今後も安心してAmazon Keyを利用し続けるだろう(Amazonを頻繁に利用する人に勧めたいとも思っている)。
ただ、1つだけ、まだ懸念している大きな問題がある。配達時に自宅のWi-FiネットワークとCloud Camの動画ストリームがうまく連携しなくなって何が起きているのかをリアルタイムで見られなくなったり、後でその動画クリップをきちんと確認できなくなったりする可能性だ。
荷物を家の中に配達してもらうことについて、皆さんならどのように感じるだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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