Amazon Keyの宅内配送サービスを利用するには、2つのデバイスが必要になる。スマートロックとAmazon Cloud Camだ。スマートロックは、YaleとKwiksetの製品8種類から選べるが、防犯カメラの選択肢はCloud Camしかない。幸い、Cloud Camは屋内用の全方位防犯カメラとして優秀で、筆者が米CNETの2017年「Editors' Choice」賞に推したほどである。
Amazonは、スマートロックとCloud CamをAmazon Key Home Kitとして289.98ドル(約3万1600円)でセット販売している(現在は219.99ドルでセール中)。スマートロックを選んで注文するだけだ。筆者は、自宅のドアの雰囲気に合わせて、オイルラブドブロンズ仕上げの「Yale Assure Smart Lock Touchscreen」を購入した。
カメラとスマートロックを別々に注文することもできるが、Cloud CamもYale Assure Smart Lock Touchscreenも、Amazon Keyモデルを購入する必要がある。通常モデルより若干高いが、Amazon Keyの動作に必要なケーブルが追加で組み込まれている。
Amazon Key Home Kitは、自分でも設置できるし、プロによる設置サービスを依頼することもできる。住んでいる地域で設置サービスを利用できるかどうかは、郵便番号で検索して確認できる。追加料金として筆者が支払ったのは140ドル(約1万5000円)だ。
筆者の場合、キットを設置したのは地元の業者だが、「Amazon Home Services」を通じて手配することができた。家に来た業者は、カメラにもスマートロックにも実に詳しく、どちらも設置は短時間で済んだ。
選べるスマートロック8種類のうち7つまで(筆者が選んだAssure Smart Lock Touchscreenも含めて)は、既に取り付けられているデッドボルト(かんぬき)式の錠を全面的に取り替えなければならない。取り外しは、原理的には簡単なはずなのだが、筆者宅の玄関ドアは、ドア枠との間に少しガタがきている。設置業者がそれを解決するところで時間がかかった。デッドボルトがはまるようにドアを少しずらしたりしなくても、スムーズに開閉できるようにする必要があったからだ。
スマートロックの設置は自分でもできるが、ガタがきているドアのずれを直す工具は持っていない。同じような状況なら、料金を払って設置してもらうことも考えよう。
業者はアプリの設定も手伝ってくれようとしたが、設定の手順を確認したかったので、そこは自分でやると言って断った。
Amazon Keyアプリへのログインには、これまでと同じAmazonアカウント情報を使う。アプリで「Setup」を選択し、画面に表示される手順に従ってCloud Camとスマートロックを設定する。設定は数分で済むはずだ。
カメラのライブ動画は、Amazon KeyアプリとCloud Camアプリのどちらでも見られる。
Amazon Keyを利用するには、Amazon Prime会員に登録する必要がある。米国の場合、Amazon Primeは年払いなら119ドル(約1万3000円)だ。もちろん、宅内配送サービスを利用するには、米国でサービス対象の都市に住んでいることが条件となる。
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