Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏がベルギーのブリュッセルを訪れ、欧州議会の幹部らと面会するという。欧州議会のAntonio Tajani議長が明らかにした。
Tajani議長は現地時間5月16日付けのツイートで、Zuckerberg氏が同氏の要請に応じたことを認め、早ければ来週にも訪問する可能性があると述べた。
Zuckerberg氏は、政治団体の幹部のほか、市民の自由・司法・内務委員会の委員長と報告者に会う予定だ。会合では、欧州の選挙プロセスにFacebookがどのような影響を与えうるか、その可能性が焦点になるだろう。また、これ以外にも、個人情報保護にまつわる問題が議題になるはずだ。
Tajani議長がZuckerberg氏にブリュッセルへ来るよう要請したのは、3月に入り、Cambridge Analyticaにまつわるスキャンダルが最初に報じられた時期だった。4月にはZuckerberg氏が米連邦議会の公聴会に出席し、Cambridge Analyticaの件、データプライバシー、ロシアによる2016年米大統領選挙への介入、そしてさまざまな政治的見解へのFacebookの対応について証言した。
ワシントンやブリュッセルには自ら足を運ぶものの、Zuckerberg氏は一連のスキャンダルで自社が果たした役割を政治家に対して語ることについて、必ずしも容易に応じているわけではない。同氏は英国の政治家に対しては、同国の議会が正式に召喚する可能性があると警告しているにもかかわらず、これまでに証言を拒否している(直近では、英国時間5月14日付の書簡で、英国議員からの要請を拒んだことが明らかになった)。
欧州議会の証言要請に応じたことで、Zuckerberg氏の英国の政治家への冷遇ぶりがあらためて浮き彫りになった格好だが、Tajani議長は同氏が要請に応じたことを好意的に捉えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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