英国セント・アンドリュース大学の研究チームは、レーザー光線の放射が可能なコンタクトレンズの基盤技術を開発した。
開発した技術は、有機半導体で作られた極めて薄い膜。柔らかい薄膜でレーザー出力が可能になる。レーザー光線を出すといっても、バッテリなどから電気エネルギーを得て自らレーザー発振するわけでなく、外部から照射されたレーザー光で励起し、異なる波長のレーザー光を出す薄膜だ。そして、この性質は数カ月にわたって維持された。
膜の厚みは500ナノmに満たず、軽く柔軟性も高い。そのため、コンタクトレンズや紙幣などに組み込めるとした。用途としては、セキュリティや医療といった分野への応用が考えられるという。
なお、研究チームは「目からレーザービームを出すスーパーマンの能力が、実現に1歩近づいた」としている。将来は、「Mr.インクレディブル」の「ゲイザービーム」くらい強力なレーザー光線を出せるようになるだろうか。
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