「Googleフォト」に人工知能(AI)を応用した複数の新機能が搭載される。その1つは、昔のモノクロ写真に色を付けるというものだ。
Googleは年次開発者会議「Google I/O」で米国時間5月8日、Googleフォトに、新しいAI機能を追加すると発表した。Googleフォトは写真の保存や共有を可能にする同社のプラットフォームである。最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は会場で、自社製品をAIで支援する多種多様な取り組みについて説明した。
Pichai氏は、文書のスキャンや友人への写真送信をはるかに効率的に行えるようにするいくつかの新機能とともに、AIが支援するスマート機能を紹介した。
AIは写真が暗すぎるかどうかを見極めたり、写真の色をより鮮やかにできるかどうかを判定したりできると、Pichai氏は説明した。ただし、写真の修整が自動的に行われるわけではなく、AIシステムが有望な修整を提案する。
「かわいい子どもの写真があれば、Googleはそれをより良く加工できる。色を鮮やかにして、子どもをさらにかわいらしく見せることができる」(Pichai氏)
観衆からとりわけ大きな歓声が上がったのは、文書をPDFファイルに自動変換する機能だ。Googleフォトで文書の写真を撮ると、AIの支援によりその文書がPDFに変換される。
GoogleフォトのソフトウェアエンジニアであるNan Wang氏は、ブログの投稿で次のように述べた。「こうした先読み動作には、機械学習を応用している。つまり、こうした提案が示されるのは、それが適切と判断された写真に限られる。ユーザーは、その提案をタップするだけで、簡単に動作を完了できる」
同機能はまた、アップロードされたモノクロ写真に色を加えることもできる。AIはさらに、写真に写っている友人を顔認証技術で拾い出し、その人に写真を送信するよう提案することもでき、写真の共有がより簡単になる。
Pichai氏は、Googleフォトの新機能は数カ月中に提供を開始する見込みだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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