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11歳の少年が挑むARアプリ開発の世界--「ARは未来の一部に」

Daniel Van Boom (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年05月10日 07時30分
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 テレビで再放送があるとき、皆さんはどうするだろうか。筆者のような凡人は、仕方ないことと受け入れて、ソファでだらだらと見続けるだけである。

 Yuma Soerianto君は違う。その時間を使って、新しい経験を積み始めたのだ。

 現在、Yuma君はAppleの「App Store」で7つのアプリを公開している。5年前にコーディングに出会い、テレビの再放送を見るよりずっと楽しいと思ったという。

 Yuma君はたったの11歳だ。

 先頃オーストラリアのシドニーで開催されたイベントで、地元のメルボルンから参加したYuma君は、最新のアプリを見せながら、こう語ってくれた。「6歳のとき、コーディングにはまった。学校から帰ると、普通はテレビを見るんだけど、再放送ばっかりでさ。再放送は嫌いなんだ。つまらないんだもん。そのとき、テレビを見る以外のことをしたいと思ったんだ」

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提供:Yuma Soerianto

 マイナスをプラスに転じるとは、まさにこのことだろう。Yuma君は、父親の指導も受けながら、オンラインのゲームやチュートリアルで自ら学習し、自分のウェブサイトを作れるようになった。そこから、簡単なブラウザゲームも作った。友達に贈るオンラインの誕生日カードを作り、お祝いの言葉を見るためのミニゲームを仕込んだりもした。

 「私が、『iTunes U』で米スタンフォード大学のコースを見せてやった。なかには、三角法のように、まだ習っていない数学の概念もあって、それも覚えなければならなかった」。父親のHendri Soeriantoさんは、こう振り返っている。Hendriさん自身も、ユーザーインターフェースデザイナーだ。

 それが2015年、Yuma君が8歳のときのことである。

 「私や妻より早く起きて、朝からひとりで講義を見ていることもよくあった。そのくらい、コーディングを覚えるのに夢中だった」(Hendriさん)

 Yuma君の最新アプリ「Let's Stack AR!」は、シンプルだが中毒性の高いゲームだ。UFOに乗ったアヒルを操って、タイトルのとおり、ブロックを積んでいく。これまでに作ったアプリには、「Weather Duck」や「Hunger Button」などがある。Weather Duckは、天気に合わせてどんな服を着ればいいか、アヒルが教えてくれる。Hunger Buttonは、何を食べるか迷ったとき、近くの飲食店を提案してくれるアプリだ。

 父親のHendriさんによると、家族がYuma君の作品のベータテスターになるのだという。ブラウザゲームの「Jackpot」は、祖母のために作った。Let's Stack AR!は、以前に作った「Let's Stack」のアップデート版で、Yuma君にとっては拡張現実(AR)の開発に挑んだ最初のアプリである。

 「積み上げたブロックの高さを測るのに、ARがちょうどいいと思った。Let's Stack AR!のアイデアは、そこから始まった」。Yuma君がこのアプリ開発にかけた時間はおよそ3カ月間。1日1時間くらいずつ作業したという。

 「それで、『今日のApp』に選んでもらえた」と、Yuma君はさりげなく付け加えた。そう、これほどの若さにもかかわらず、自分のアプリが、世界有数の企業から国際的に認められたのだ。

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