IEに脆弱性、ゼロデイ攻撃に悪用と指摘

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年04月24日 12時44分

 Qihoo 360のセキュリティ部門は、リソースが潤沢なハッキンググループが、「Internet Explorer(IE)」に存在する未知の未修正バグを利用して、「Windows」搭載PCにマルウェアを送り込んでいると発表した。

 発表によれば、APT攻撃を行うグループが、このIEの脆弱性を悪用する「Office」文書を介して、選択した標的に攻撃を仕掛けているという。

 攻撃が成立するためには、細工されたOffice文書を被害者が開く必要がある。ファイルを開くと、バックグラウンドで攻撃用に作成されたウェブページが開かれ、遠隔サーバからマルウェアがロードされる。

 最新のIEや、IEを利用するアプリケーションがこの脆弱性の影響を受けるという。

 研究者らは、この問題はすでにMicrosoftに報告されており、緊急修正パッチの配信を求めていると述べている。

 この攻撃では、ユーザーアカウント制御(UAC)の迂回手段や、ステガノグラフィなどの技法も使われているとみられる。

Qihoo 360が掲載している攻撃の概要
Qihoo 360が掲載している攻撃の概要
提供:Qihoo 360 Core Security

 米ZDNetはIEに対する攻撃についてMicrosoftにコメントを求めたが、Microsoftから得られた返答は以下のようなものだった。

 Windowsでは顧客に対して、報告されたセキュリティに関する問題について調査し、できる限り早く対象デバイスに積極的にアップデートを提供することを約束している。当社は顧客に対して、万全の保護を得るために「Windows 10」と「Microsoft Edge」を利用するよう推奨する。当社の標準的なポリシーでは、毎月提供しているセキュリティ更新プログラムのスケジュールに沿って修正内容を提供している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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