Uberがユーザーの完全な乗車履歴を保持しており、ドライバーがユーザーの乗り降りした場所をあとから確認できるようになっていることはご存知だろうか。そう言われると、思わず身震いしてしまう人もいるだろう。だが、良いニュースもある。Uberがこの状況を変えるための試験ブログラムを間もなく開始することを明らかにしたのだ。
このプログラムでは、ユーザーの乗り降りした場所をあいまいに表示することで、ユーザーのプライバシーがなるべく漏れないようにし、安全性を高める。われわれの情報や安全が守られるというのだから、まったく悪い話ではない。だが、ある疑問がどうしても頭をよぎってしまう。Uberはなぜ、もっと早くからこのことに取り組まなかったのだろうか。
Gizmodoの記事によると、現時点では、たとえユーザーが自分のUberアカウントを完全に削除しても、Uberはそのユーザーの乗車データを保持し、管理している。したがって、そのユーザーを乗せたことがあるドライバーが、過去のデータを調べてそのユーザーの正確な住所を特定できるというのだ。
「われわれは、ユーザーの位置情報のプライバシーを保護する新しい方法を常に検討している」と、Uberの広報担当者は声明で述べた。「今後数週間のうちに、Uberのドライバー向けアプリで新しい設計のテストを開始する予定だ。この設計では、ドライバーが顧客サポートを目的として過去の乗車記録を確認するのに必要な情報は得られるものの、その乗客の正確な住所はわからないようになる」
Uberによれば、先ごろリリースした新しいドライバー向けアプリが十分に行き渡った頃に、位置情報をあいまいにする機能を標準搭載していく予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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