米食品医薬品局(FDA)は、米国の医療機器メーカーIDxに対して、糖尿病網膜症の診断が可能という人工知能(AI)検査機器「IDx-DR」の販売許可を与えた。
糖尿病網膜症は、糖尿病にともなって起きる合併症の一つ。早期発見できれば治療可能だが、進行すると回復不可能な失明に至る恐ろしい病気である。見つける方法は、専門的な訓練を受けた医師が網膜の写真を調べて診断することが一般的。
IDx-DRは、網膜カメラ「Topcon NW400」で撮影した画像をソフトウェアで解析し、医師なしで網膜症かどうか診断できるという。具体的には、画像を解析システムに読み込ませると、網膜症の症状が見られるため専門医の診察を受けるか、症状がないので12カ月後に再検査するか、いずれかの指示を出す。
900人の糖尿病患者に協力してもらって臨床試験を実施したところ、精度87.4%で網膜症の発見に成功した。逆に、89.5%の精度で陰性の患者を識別できたそうだ。
なお、Googleも網膜写真から網膜症を見つけるディープラーニング(深層学習)用アルゴリズムの開発に取り組んでおり、2016年11月時点で「眼科医と同程度の精度で糖尿病網膜症の兆候を発見」できたとしていた。
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