Uberが、複数の新しい安全機能をアプリに追加する。乗客に安心感をもたらすものだ。
アプリには「Safety Center」という専用セクションが設けられ、信頼できる連絡先や911通報などの機能を設定しておくことができる。いずれも新しい機能で、乗客は緊急時に自分の乗車情報を、大切な人や警察と共有することができる。声明によると、この機能は2018年夏にリリースされる予定だ。
Uberは、ドライバーに関連する危険な状況についてこれまで数多く報じられてきた。同社は乗客の安全確保に取り組んでおり、新機能はその一環となる。
Uberはこの数年間、乗客の安全に関する懸念が続く中で、社内の騒動にも見舞われた。新しい最高経営責任者(CEO)Dara Khosrowshahi氏は、同社の立て直しを図ろうとしている。
Khosrowshahi氏は声明で「乗客の安全確保は大きな責任であり、われわれはそれを軽く捉えてはいない」と述べた。「私がCEOとして、当社のすべての取り組みの中心に安全性を置くことに力を入れているのはそのためだ」(Khosrowshahi氏)
信頼できる連絡先を設定する「Trusted Contacts」機能では、詳しい乗車情報を参照して各乗車状況を追跡できる人を最大5人追加できる。夜間だけ乗車情報を共有するように設定することも可能だ。
911通報機能「911 Assistance」では、1つのボタンで911につながり、自分のGPS位置を共有することができる。まず乗客のみに提供されるが、Uberは近くドライバーにも提供を開始する予定だ。同社は、乗客が緊急ボタンを使って自分の位置と乗車情報を911オペレーターに自動的に送信するテストプログラムをデンバーで開始している。
またUberは、ドライバーの審査方法も改善すると述べた。経歴確認を年1回実施し、ドライバーに飲酒運転などの違法行為があった場合は自動通知を受けるという。公的な記録を利用してそうした情報を追跡することにより、ドライバーが同社の業務を遂行する上での適格性を維持していることを確認するとUberは述べた。
さらにUberは、米国土安全保障省の元長官であるJeh Johnson氏を同社の安全諮問委員会の会長として迎え入れる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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