Microsoftは、「Windows File Manager」をオープンソース化した。File Managerはファイルの管理やアクセスに利用された最初のGUIで、1990年の「Windows 3.0」リリース時に初めて登場した。
Microsoftは、「Windows NT 4.0」の後にFile Managerに代えて「Windows Explorer」を導入したが、Microsoftの開発者であるCraig Wittenberg氏は今回、旧File Managerを復活させ、「Windows 10」搭載機で実行できるようにアップデートした。File Managerのソースコードは、Microsoftの「GitHub」ページで入手できる。
File Managerは、デュアルペインビューを採用し、左側にさまざまなディレクトリのツリー、右側にフォルダコンテンツを表示する。ユーザーはMS-DOSコマンドラインを使用しなくても、File Managerを使って、ファイルとフォルダの移動、コピー、検索、削除、名称変更などができた。
Wittenberg氏は、2007年11月のWindows NT 4.0のソースからFile Managerをコピーし、「極めて限定的な一連の変更」を加えて、File Manager(「WinFile.exe」)をWindows 10で実行できるようにした。
MicrosoftはWindows NT 4.0で、16ビットのFile Managerを32ビットのアプリケーションとして書き直したが、Wittenberg氏の取り組みでは、「Visual Studio(VS)2015」および「VS 2017」をサポートし、64ビットの「Windows」で実行できるようにした。このバージョンのソースコードには、「original_plus」という名前が付けられている。
また、「current master」と名付けられたもう一方のバージョン(バージョン10.0)には、Wittenberg氏が過去10年にわたりFile Managerを利用してきた中で加えた、いくつかの小さな改良点が盛り込まれている。ただし、設計や構造は大きく変更していないとWittenberg氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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