チップメーカーのAMDは米国時間4月10日、「Spectre Variant 2」に対処するアップデートをリリースした。この変種はコンピュータのプロセッサを攻撃に対して脆弱にするものだ。攻撃を受けると、パスワードなどの機密情報を盗まれるおそれがある。
AMDによると、Microsoft「Windows」のユーザーは、プロセッサのマイクロコードのアップデートと同OSの完全にアップデートされたバージョンを組み合わせることで、Spectre Variant 2の脆弱性を緩和できるという。
Microsoftは10日、「Windows 10」を実行するAMDユーザー向けにアップデートをリリースした。AMDはまた、「2011年に発表された最初の『Bulldozer』コア製品までさかのぼる」自社製チップ向けにマイクロコードアップデートをリリースしたことを明らかにした。ユーザーはPCメーカーやサーバメーカーらが提供するBIOSアップデートをダウンロードすることで、そのマイクロコードをインストールできる。
研究者らは1月、「Meltdown」と呼ばれる別の脆弱性と共に、Spectreの2つの変種を発見したことを明らかにした。これらの脆弱性は、何億台ものコンピュータや携帯電話に搭載されたチップに影響を及ぼす。SpectreはIntelとArm、AMDのチップに影響を及ぼすが、Meltdownの影響を受けるのはIntelのチップとArmの一部のチップだけだ。
「Spectre Variant 1」による脅威について、AMDは1月、OSのパッチで封じ込めることが可能だと述べた。それらのパッチは既にリリース済みだ。
IntelとMicrosoftは1月にSpectre向けのパッチをリリースしたが、それがデバイスの誤作動を引き起こしたため、一部のパッチの提供を停止した。Intelは、保護を必要とする「この5年間に発売されたIntel製品の全て」にマイクロコードアップデートをリリース済みであることを、3月に明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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