Leap Motion、新型ARヘッドセットのプラットフォーム「Project North Star」発表

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子 (ガリレオ)2018年04月10日 10時42分

 Leap Motionは米国時間4月9日、新たな拡張現実(AR)プラットフォーム「Project North Star」を発表した。オープンソースかつ低価格を目指すアプローチでAR市場を揺さぶろうとしている。


提供:Leap Motion

 Leap Motionのクリエイティブディレクターでデザイン部門バイスプレジデントのKeiichi Matsuda氏は、手を動かして操作するAR技術のアイデアを数週間前からツイートでプレビューしていた。その中には、手の端から「仮想のウェアラブル」を引き出す秀逸なアイデアもあった。

 Project North Starは製造コストの安いデバイスとして、「100ドル以下での量産」を目指した設計となっている。ハードウェアとしては、角度のついたディスプレイ2面を備え、解像度1600×1440ピクセル、フレームレート120fpsで視野角100度を実現するほか、180度の領域をカバーするハンドトラッキングセンサを搭載する。Leap Motionは同プロジェクトについて、ハードウェアデザインとソフトウェアを来週オープンソース化すると発表している。

 「100ドル以下」は野心的だが、それはあくまで製造コストであり、未来のデバイスの販売価格ではないことに留意したい。また、これはスタンドアロン製品でもない。現時点ではパソコンに接続するヘッドマウントディスプレイ(HMD)だが、その他の外部デバイスとも接続する可能性がある。

 North Starで最も興味深いのは、操作と手の動きをより高度に融合させることに注力している点で、ビジュアルインターフェースでさえ実際の指や手と融合させることが可能だ。これによって、North StarはAR分野全体に何らかの進歩をもたらす可能性がある。


ヘッドセットの初期のプロトタイプ
提供:Leap Motion

設計の略図。手の動きを検知するセンサがディスプレイ上部にある
提供:Leap Motion

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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