Leap Motionは米国時間4月9日、新たな拡張現実(AR)プラットフォーム「Project North Star」を発表した。オープンソースかつ低価格を目指すアプローチでAR市場を揺さぶろうとしている。
Leap Motionのクリエイティブディレクターでデザイン部門バイスプレジデントのKeiichi Matsuda氏は、手を動かして操作するAR技術のアイデアを数週間前からツイートでプレビューしていた。その中には、手の端から「仮想のウェアラブル」を引き出す秀逸なアイデアもあった。
Introducing Virtual Wearables pic.twitter.com/LPvknKBlnO
— Keiichi Matsuda (@keiichiban) 2018年3月22日
Project North Starは製造コストの安いデバイスとして、「100ドル以下での量産」を目指した設計となっている。ハードウェアとしては、角度のついたディスプレイ2面を備え、解像度1600×1440ピクセル、フレームレート120fpsで視野角100度を実現するほか、180度の領域をカバーするハンドトラッキングセンサを搭載する。Leap Motionは同プロジェクトについて、ハードウェアデザインとソフトウェアを来週オープンソース化すると発表している。
「100ドル以下」は野心的だが、それはあくまで製造コストであり、未来のデバイスの販売価格ではないことに留意したい。また、これはスタンドアロン製品でもない。現時点ではパソコンに接続するヘッドマウントディスプレイ(HMD)だが、その他の外部デバイスとも接続する可能性がある。
North Starで最も興味深いのは、操作と手の動きをより高度に融合させることに注力している点で、ビジュアルインターフェースでさえ実際の指や手と融合させることが可能だ。これによって、North StarはAR分野全体に何らかの進歩をもたらす可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス