さまざまな分野における技術革新を支援する目的で賞金付きコンテストを開催しているXPRIZE財団は、3月31日に期限切れでミッションクリアできなかった月面探査レースについて、改めて「Lunar XPRIZE」として再開すると発表した。
XPRIZE財団は、3月末日期限でGoogleがスポンサーのコンテスト「Google Lunar XPRIZE」を開催していた。これは、月面探査ミッションのクリアを目指すレースで、月面に無人探査ローバーを到達させ、少なくとも500m走行させたうえで高精細なビデオと写真を地球に送信することが求められた。
日本の民間月面探査チーム「HAKUTO」のほか、「SpaceIL」(イスラエル)、「Moon Express」(米国)、「Synergy Moon」(国際チーム)、「TeamIndus」(インド)の計5チームが最終選考に残り、ロケット打ち上げの前段階まで進んでいたもののミッション完遂には至らず、総額3000万ドル(約32億730万円)の賞金は支払われなかった。
新たなLunar XPRIZEは、まず賞金を競わない形で開始。詳細なルールは、新たに決定する。ただし、XPRIZE財団はGoogleに代わる新たなスポンサーも探すとしている。
月面探査に挑戦していたHAKUTOは期限終了で活動を終えたが、プロジェクトはHAKUTOの運営会社であるispaceが引き継いでいる。また、Lunar XPRIZE仕切り直しの発表に対し、ispace代表取締役の袴田武史氏は「熱烈歓迎する」とのコメントを寄せた。
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