Cambridge Analyticaのユーザーデータ不正流用問題でプレッシャーが高まる中、Facebookが新しいツールを導入している。このツールを使えば、ユーザーは自分のデータにアクセスするサードパーティー製アプリを、以前より簡単に削除できるようになる。
これまで、ユーザーが自分のFacebookページからサードパーティー製アプリを削除するには、アプリを1つずつ削除するしかなかった。だが、今ではまとめて削除できるようになっている。Facebookは米国時間4月3日、TechCrunchに対してこの機能追加を認めた。
ユーザーが「設定」ページで「アプリ」を選択すると、削除するアプリを選択できるページが表示される。
以前は、ここに表示されたアプリを1つずつ削除する必要があった。しかし今は、削除したいアプリのチェックボックスをオンにし、「削除」をクリックすればいい。
Facebookは、プライバシー問題への取り組みを続ける中で、同社に託されている大量のデータを責任を持って取り扱っていることを示し、ユーザーからの信頼を得ようとしている。データ分析企業Cambridge Analyticaは、2016年の米大統領選挙でDonald Trump候補の陣営を支援した際、有権者のターゲティング目的で、大量のFacebookユーザーのデータに同意なしにアクセスしていた。この問題に対する反発から、Facebookによるユーザーデータの取り扱いの実態について疑問の声が沸き起こり、複数の議員が最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏に議会での証言を求める事態となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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