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歩道にデジタルサイネージを設置--パナソニックと東電PGが配電地上機器活用した実証実験

加納恵 (編集部)2018年04月04日 15時15分
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 パナソニックとパナソニック システムソリューションズ ジャパン、東京電力パワーグリッドと東電タウンプランニングは4月4日、JR田町駅近くの路上で配電地上機器を活用したデジタルサイネージの実証実験を開始した。


JR田町駅東駅近くに設置された配電地上機器を活用したデジタルサイネージ。サイネージの下部分と右横に設置しているものも配電地上機器になる

 配電地上機器は、電線網の地中化に伴って、電柱に設置した変圧器や開閉器を地上のボックスに納めた電気設備。現在東京都内には約3万基が設置されている。今回の実証実験は、配電地上機器からの電源供給により駆動するディスプレイを接続し、デジタルサイネージとして活用する「ストリートサイネージ」として活用するもの。港区の情報、広報番組、地域イベント情報などを配信するほか、緊急時には警報や注意情報を日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で表示する。


緊急、災害時には警報などを配信する

 東電PGとパナソニックは、2017年5月に配電地上機器を活用した情報配信などに関して、共同で企画、開発を開始。東電PGでは、現在サービスエリア内に約5万基を保有し、今後も無電柱化により増加が見込まれる配電地上機器の活用方法を検討しているという。一方、パナソニックは、2020年以降の街づくりの一環としてデジタルサイネージなどを活用した情報配信について技術開発やサービス展開を進めている。

 実証実験は、2019年3月までの1年間実施し、放映時間は午前5時~翌午前0時。緊急、災害時はコンテンツ配信中でもあっても割り込んで警報などを表示するほか、放映時間外にも起動する。

 パナソニックと東電PGでは、今回の実証実験を通して、道路上で情報発信において支障が出ないか、どんなコンテンツが求められているのかなどの課題を洗い出していく方針。サイネージの下には「効果測定用センサー」を設置し、サイネージを見ている人の性別、年齢、コンテンツの視聴時間などを測定し、今後の分析に役立てる。


「効果測定用センサー」では年齢、性別、コンテンツ視聴時間などを取得しているという

 配電地上機器を活用したデジタルサイネージの実証実験は、上野恩賜公園内で実施しているが、歩道上で行うのは今回が初めて。港区では現在4カ所に同様のデジタルサイネージ設置を想定しているが、実際に実証実験を行うかどうかは確定していないという。人通りの多い場所であることや機器が設置できるだけのスペースの確保が必要になる。

 デジタルサイネージは47インチで、港区の情報コンテンツを配信していくとのこと。月2回更新され、啓発動画なども取り込む。配電地上機器を利用することで、電力確保の心配がなく、サイネージの設置が容易になるなどのメリットがある。

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