――今後の取り組みを教えてください。
モバイルで視聴するユーザーの増加を受け、スマートフォン向けのモバイルプレビュー機能をまずiOS向けに4月末から提供を開始し、現在開発中のAndroid用も後日リリースする予定です。
プレビュー画面をスマートフォン向けに最適化した縦向きで表示することで、デバイスを横にすることなく簡単に見られることが特徴です。これにより、新作を簡単に見つけられるようになり、さらに検索にかかる時間を短縮できます。
エンコーディングに関しては、先述した通り、より低いビットレートでも高画質なコンテンツを見られることをさらに追求していきます。Netflixでは、2016年11月にダウンロード機能を導入しましたが、これは、日本でのサービス開始にあたり、モバイルで視聴する人が多いこと、また、データ通信量を圧迫することなく見られることを望んでいる人が多いことを受けての対応です。
データ通信量に関しては特にユーザーの多くが気にするところで、なるべく抑えて使いたいと思っている人が多いこともわかりました。日本市場で導入したダウンロード機能は、今や世界中のユーザーに楽しんでいただける人気機能になっています。
――日本企業ではエンジニア不足が叫ばれています。最後にNetflixが社員数の半数に及ぶエンジニアを確保できる要因はなんでしょう。
エンジニアの確保はどこの国、企業でも苦戦していると思います。Netflixでは、エンジニアに対し、常にチャンスとチャレンジを与えられる環境を整えています。ここでは動画配信に関するエンターテインメントのすべての工程を見ることができ、その流れがわかります。4K HDR、ドルビーアトモスなど、最新技術にも貪欲に対応しています。
そうした最新技術に対し、最新のツールを使って実現できること、全く新しい体験を作れることに魅力を感じてくれるエンジニアは多いと思います。これは、エンジニアだけにではなく、コンテンツを制作してくれるクリエーターにも同様のことが言えます。
もちろん、エンジニアは現在も募集しており、サイト内でも募集中です。採用情報については、どの地域でどんな人材がどの規模で必要としているかという詳細を常に掲載していて、仕事を探しやすい内容にしていることもポイントの1つだと考えています。
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