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NVIDIA、自動運転車のVRシミュレーション技術で開発加速へ

Asha McLean (ZDNet.com.au) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年03月30日 07時30分
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 NVIDIAは米国時間3月27日、仮想現実(VR)でのフォトリアリスティックなシミュレーションを使用して自動運転車をテストするためのクラウドベースシステム、「DRIVE Constellation」を発表した。同社の狙いは、より安全かつ拡張可能な方法で、自動運転車の展開を加速させることだ。

 NVIDIAのオートモーティブ部門担当シニアディレクターのDanny Shapiro氏によると、2分ごとに4人~5人が自動車関連の事故で死亡しているという。1日あたりで見ると、世界中で毎日3000人が自動車事故で死亡していることになる。

 「これは重大な問題であるため、われわれはその難題を解決するためのハードウェアとソフトウェアを提供することに注力している」(Shapiro氏)

 DRIVE Constellationは2つの異なるサーバをベースとするコンピューティングプラットフォームだ。1つ目のサーバはNVIDIAの「DRIVE Sim」ソフトウェアを実行して、自動運転車のカメラやLiDAR(ライダー)、レーダーなどのセンサ群をシミュレートする。一方、2つ目のサーバはNVIDIAの「DRIVE Pegasus」を備える。DRIVE Pegasusは人工知能(AI)車載コンピュータで、自動運転車のソフトウェアスタックを実行し、シミュレートされたデータを、あたかもそれが実際の自動車のセンサから取得したデータのように処理する。

 さらに、DRIVE Simソフトウェアはフォトリアルなデータストリームを生成して、嵐や雪などの自然現象、まぶしい光や低照度の環境、さまざまな種類の路面や地形といった、多様なテスト環境を作り出す。

 Shapiro氏は、次のように説明する。「基本的には、通常なら車内に搭載される完全なハードウェア/ソフトウェアソリューションを実行している。だが、われわれはそれをデータセンターに移植したということだ」

 「シミュレータから出力されたデータはDRIVE Pegasusに入力され、ディープラーニング処理が実行されて、環境を感知する(中略)。その後、アクセルとブレーキを備えた実際の自動車のハンドルを動かす代わりに、そうした走行指示をシミュレータにフィードバックする」(同氏)

 DRIVE Pegasusからの走行指示は毎秒30回、シミュレータにフィードバックされる。

 これにより、人間を危険にさらすことなく、自動車を何十億マイル(1マイルは約1.6km)も走行させて自動運転車の反応をテストするという、危険な状況のシミュレーションを行うことができる。

 Shapiro氏はブリーフィングイベントで報道陣に対し、次のように語った。「自動運転は難しい技術だ。われわれはそのことを認識しており、さまざまな企業がこの難題の解決に本気で取り組む中で、この問題は日々ますます浮き彫りになっていると思う」

 「われわれはこの問題に懸命に取り組んでいる(中略)。当社には、ハードウェアとソフトウェアの両方について、開発を手がけるチームがいる。自動運転では大量の演算処理が必要であるため、ハードウェアとディープラーニングソフトウェアを使ってこの難題を解決するのに、NVIDIAは最適な企業だと思う」(同氏)

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