Googleが、Lytroの買収を計画しているようだ。
Lytroは、ライトフィールド技術を利用したカメラで一躍有名になった企業だ。このカメラは、撮影後にピントを合わせられるカメラの元祖と言える製品で、一種のリバースレイトレーシングの手法を用い、無限遠の被写界深度(DoF)で、写真に写るすべての情報を光学的に記録する。その後、同様の技術はカメラのマルチショットモード(パナソニックの「フォーカスセレクト」など)やスマートフォン(「Galaxy S5」など)で採用されている。今回のLytro買収の可能性は、TechCrunchで報じられた。
このうわさが事実なら、賢明な投資と言える。買収価格が報道のとおり2500万〜4000万ドル(約26億~42億円)だとすればなおさらだ。ライトフィールドやイメージング関連の59件の特許を取得できることを考えれば、Googleにとっては比較的安い買い物だろう。無限遠の被写界深度情報を記録できる機能は、仮想現実(VR)や混合現実(MR)コンテンツの作成に役立つ可能性がある。ユーザーは、没入環境にいるときにも、現実世界と同じように視界や焦点を常に変えるからだ。
Lytroはもともと、Ren Ng氏が2006年にRefocus Imagingという名前で設立した企業だった。当時、新興企業であった同社は2億ドル(約210億円)を超える資金を調達し、評価額は3億6000万ドル(約380億円)ほどにまで上昇した。
ただし、今回報道された買収交渉がどこまで進んでいるのか、いつ条件がまとまるのかはわかっていない。この件についてGoogleとLytroにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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