東芝の米国子会社、Toshiba America Information Systemsは米国時間3月12日、「Windows」で利用できる最新スマートグラス製品「dynaEdge AR Smart Glasses」を発表した(日本ではこれに相当する製品が1月に発表されている)。ただし、これは企業が現場作業で利用する製品であり、一般消費者向けではない。また、この実用的な拡張現実(AR)ソリューションは、モバイルプラットフォームで動かすことも単体で動かすこともできず、「Windows 10 Pro」で動作するように設計されている。ミッションクリティカルな現場向けのAR製品は、他の用途のAR製品とは位置づけがまったく異なることを認識させてくれる製品だ。
この製品は米国ではメーカー希望小売価格1899.99ドル(約20万円)で、Windows 10 Proを搭載したクリップ装着式モバイルPC「dynaEdge DE100」とクリップ装着式ヘッドマウントディスプレイ「dynaEdge AR100」で構成される。後者は、同じようなスマートグラスを数多く製作した実績を持つVuzixが開発した。同国では、PC部分が2017年に発表されており、今回はスマートグラス部分が新たに発表された。
ヘッドマウントディスプレイには通常の眼鏡の上から装着できるフレームが付いている。また、業務用のゴーグルやヘルメットにも取り付けられる。「Nintendo Switch」のコントローラのように、さまざまな付属品に簡単に取り付けることが可能だ。
dynaEdge DE100は超小型のPCだが、仮想現実(VR)に対応した小型PC「Intel NUC」ほどの性能はない。それでも、「Intel Core M」プロセッサを搭載しているため、スマートグラスのディスプレイを動かすには問題ない。PCの本体にはメニューを選択するためのシンプルな十字キーが付いているほか、ヘッドマウントディスプレイのアームにもタッチパッドがある。これらを使って、ユーザーは「Skype」で通話をしたり、写真や動画を撮影したり、ドキュメントをディスプレイに表示したりできる。また、工場のような場所でスキャンすべきQRコードを指示するプログラムを動かすこともできる。すべてが、実用的な用途に対応しているのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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