VOD市場規模、前年比12.2%増へ--Amazon、Netflixが市場拡大を牽引

 GEM Partnersは2月27日、動画配信(VOD)市場規模の予測を発表した。2018年は2017年比で1.4倍、定額制動画配信(SVOD)サービスが市場の約8割を占めるとしている。

 GEM Partnersが行った消費者調査の結果を元に、 2017年の動画配信市場の規模を推計すると、 前年に比べて12.2%増えており、 一般社団法人デジタルコンテンツ協会が発表した2016年の市場規模1630億円を元に算出すると、 2017年の市場規模は1829億円となるという。

 このうち「定額制動画配信(SVOD)」は市場全体の75.6%を占め、 「レンタル型動画配信(TVOD)」のシェアは12.7%、 「動画配信販売(EST)」は11.7%だと推計する。

 SVODの事業者別ではdTV(20.3%)、Hulu(13.5%)、U-NEXT(12.6%)、Amazonプライム・ビデオ(11.5%)、Netflix(7.1%)の順になっており、Amazonプライム・ビデオとNetflixの成長率が大きく、定額制動画配信市場拡大の要因としている。


 2022年までの動画配信市場の規模を、消費者調査の結果に加え、日本と米国の動画配信のこれまでの普及実績を踏まえた結果、2017年から2022年にかけて年平均7.2%で成長し、2022年には2594億円まで拡大すると予測。特にSVODはさらに拡大することが予想され、シェアは2017年推計値の75.6%から2022年には約80%程度になることが見込まれるという。

 また、動画配信とDVD、ブルーレイ(セル・レンタルを含む)を合計した市場での動画配信のシェアは、2022年の時点で46.0%になると予測される。

 調査は、2017年10月に全国に住む15~69歳の男女を対象に実施。インターネットアンケート、公的統計、各社Webサイト、一般社団法人デジタルコンテンツ協会統計よりGEM Partnersが分析した。

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