一晩で数千人のフォロワーが失われたことに、保守的および極右的なTwitterユーザーが激怒している。特にインフルエンサーや党派心の強いユーザーは、Twitterに狙い撃ちされたと考えて激高している。
Twitterは米国時間2月21日、サイトのクリーンアップを進めていることを認め、フォロワーが実在する人間であることを確認する進行中の取り組みの一環として、「政治的な偏見を持たずに」ルールを施行すると述べた。
Twitterは電子メールによる声明で次のように述べている。「Twitterのツールは政治的なものではない。当社は現在進めている安全確保の取り組みの一環として、自動操作や、複数アカウントの所有に関する当社のポリシーへの違反、または悪用を示す不審なアカウントの行動を特定している。また、確かに人間が管理しているアカウントであることを証明するために、アカウントの所有者に電話番号を確認してもらうなどして、当社のサービス利用規約に違反すると思われるすべてのアカウントに対して措置を講じている。そのため、停止またはロックされる人が出ている可能性がある」
Twitterはこうした一掃措置の影響を受けるアカウントの数について詳細を明らかにしていないが、白人至上主義者のRichard Spencer氏など保守的な批判陣営は、数千人のフォロワーが失われたことについて抗議した。批判派は、「#TwitterLockOut」というハッシュタグを付けて投稿している。
フォロワーの数が状況を物語っている。米CNETは、TwitterのAPIから直接データを取得しているソーシャルリスニングツール「CrowdTangle」を使用して一晩のフォロワー活動を観察した。それによると、多くの人気アカウントが大量のフォロワーを失った。
この減少傾向は、政治的志向の別なく平等に広がっているわけではなさそうだ。だからこそTwitterは、不審なアカウントを取り締まるにあたって、同社のツールは政治的ではないとあえて主張したのかもしれない。Twitterにおける進歩的なインフルエンサーのリストを見ると、フォロワーが同じように大きく減少した様子はない。
多くのユーザーはその後、これまでロックされていたアカウントのロックが解除され、フォロワー数は再び増加し始め、すべては正常に戻りつつあるようだと報告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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