Twitterが、GAAPベースで初の黒字となったことを報告した。売上高は予想を上回り、デイリーアクティブユーザー数(DAU)も堅調に増加した。
第4四半期の売上高は前年同期比2%増の7億3200万ドル、純利益は9100万ドル(1株あたり12セント)だった。非GAAPベースの利益は1株あたり19セントだった。
アナリストらの予想では、売上高が6億8606万ドル、1株あたりの非GAAP利益は14セントだった。
最高経営責任者(CEO)のJack Dorsey氏は電話会議で次のように述べた。
2018年を成長の年にするために投資しており、利幅を大きく高めた1年の後には、支出がこれまで以上に収益に沿った形になると期待している。
Twitterは株主宛ての書簡で次のように述べた。
総広告エンゲージメントは前年同期比で75%増加した。動画広告インプレッションが占める割合が引き続き増加していることと、CTRが増加したことがけん引した。CTRは、主要なすべての種類の広告で前年同期よりも増加した。すべての広告形態で広告関連性が高まり続けている。機械学習イニシアチブの効果も現れており、当社のターゲティングおよび広告マッチング機能は徐々に着実に改良されている。「Video Website Card」や「Video App Card」などのより魅力的な動画サービスが第4四半期に成長したことも、CTRの増加につながった。
同四半期の平均月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比4%増の3億3000万人だった。平均デイリーアクティブユーザー(DAU)は前年同期比で12%増加した。
Twitterの制限文字数を140文字から280文字に拡大したことも、エンゲージメントの増加につながったとTwitterは述べた。
2017年通年の売上高は前年比3%減の24億ドル、純損失は1億800万ドルだった。
今後については、18年第1四半期の調整後EBITDAが1億8500万~2億500万ドルになる見通しとしている。1株あたりの利益や売上高の目標は明らかにしなかった。
Twitterは、プラットフォームの改良やパフォーマンスの向上によって中核的な広告サービスを改善することが目標だと述べた。また、データおよびエンタープライズ分野の売上高を強化しつつ、プログラマティックバイイングや動画を活用していくとしている。
Twitterは次のように述べている。
データおよびエンタープライズ関連のソリューション(DES)は第4四半期に堅調を維持した。新しい段階的な製品とチャネル戦略から利益を獲得し続けており、第4四半期には多くの企業と新たに契約した。また第4四半期には、「Premium API」を発表した。Twitterデータへのアクセスを拡大し、ビジネスを構築、拡大するためのより柔軟な手段を開発者に提供する新しい製品ラインである。データおよびエンタープライズ関連のソリューションが、売り上げの増加と全体的な収益性に寄与する要因としてますます重要度を高めていくことに期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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