報道機関向けのニュース速報サービス「Spectee」を運営するSpecteeは3月1日、AIアナウンサー「荒木ゆい」の読み上げ音声を自動生成できる、商用版の「AIアナウンサー『荒木ゆい』ボイス・プラットフォーム」(略称:「ゆいプラ」)を公開した。これまでは試験的に一部の企業向けに提供していた。
AIアナウンサーの荒木ゆいは、実際にアナウンサーが読んでいる約10万件のニュース音声を、人工知能エンジン「Spectee AI」で機械学習し、さまざまなニュースのシーンにおいて、より人に近い自然な発音、アクセントやイントネーションを習得、自動で原稿を読み上げるバーチャルアナウンサー。2017年11月に公開した。
同社では、TVやラジオの報道現場だけでなく、ドキュメンタリーやバラエティ番組のナレーション、劇場や美術館などの館内放送、観光案内、結婚式やその他式典での司会など、さまざまなシーンでの活用を見込んでいる。
新たに提供するボイス・プラットフォームは、荒木ゆいの読み上げ音声を、任意に自動生成できる音声プラットフォーム。読ませたい原稿を入力することで自動で読み上げ、その音声を出力して使用できる。また、音ピッチの変更や間を空ける、アクセントの位置の変更、読み間違いを修正するといったことが可能。
利用料金は月額9800円で、20回分の音声ファイルがダウンロードできる。また、回数を使い切った場合は、2450円で5回分のダウンロード権を追加購入できる。なお、TV局およびラジオ局向けに無償提供するプランも用意しているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」