イーロン・マスク氏、AI研究組織OpenAIの幹部職を退任へ

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年02月23日 10時43分

 Elon Musk氏がOpenAIの会長職から退くようだ。OpenAIは、人工知能(AI)を研究する非営利団体で、Musk氏らが2年前に共同で立ち上げた。同氏をめぐっては、利益が相反する恐れがあると懸念されていた。

 TeslaとSpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるMusk氏は、役員会から離れるが「同組織への寄付と助言」は今後も続ける。OpenAIが米国時間2月22日、ブログ記事の中で述べた。

 OpenAIは、「TeslaがAIへの取り組みの強化を続ける中で、将来的にElonに利益が相反する可能性が生じることを回避するための措置だ」と述べている。

 Musk氏はこれまでに、Teslaは「ナローAI」を活用することにより、同社の「Autopilot」ソフトウェアが限定的な自動運転中に、運転者によるインプットのない状態で意思決定できるようにすると述べていた。

 Musk氏は2015年、スタートアップアクセラレータY CombinatorのプレジデントであるSam Altman氏らとともに、AI研究の推進などを目的とするOpenAIを創設した。AIの分野は有望であるが論争の的にもなっており、非常に高度なテクノロジを備えた機械が人に危険をもたらす恐れがあると懸念されている。

 Musk氏やMicrosoft共同創業者のBill Gates氏など、AI業界に注目する一部の人々は、AIがどこまで進歩するのか、またその潜在的な危険性について懸念を募らせている。Musk氏は2014年8月、AIが核兵器よりも危険なものとなる可能性があるとして危惧した。

 米CNETは、Musk氏によるコメントをTeslaに要請したが、回答は得られていない。

Elon Musk氏
提供:VCG via Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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