Classi、不登校の小中学生の学校復帰を支援する「クラスジャパン・プロジェクト」に参画


「クラスジャパン・プロジェクト」のメンバー

 ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社であるClassiは2月22日、学校・企業・地域が一丸となって不登校の小中学生の学校復帰を支援する「クラスジャパン・プロジェクト」に参画すると発表した。

 クラスジャパン・プロジェクトは、全国の自治体からの委託により、インターネット上に設置された「ネットクラス(学級)」を中心に、不登校の小中学生の学習支援や自立支援を行う通信・通学型の行政サービス。全国から集まる仲間たちとともに、インターネットで参加できる部活やサークル活動を通じて人間関係を構築できるほか、企業と連携したキャリア教育、地域や自治体と連携した行事への参加など、多彩な支援プログラムが予定されている。


 今回、クラスジャパン・プロジェクトがネットクラスを運営するのに必要不可欠な「プラットフォーム」「コミュニケーション」「ポートフォリオ」の機能を提供するICTプラットフォームとして、同社の学習支援プラットフォーム「Classi」が全面的に採用されたという。Classiは、教員による授業や生徒指導、生徒の学習を、ICT技術でサポートする国内最大規模の学習支援プラットフォーム。2014年の開始以来、全国の約4割となる2100校の高等学校、1000校の小中学校に導入されているという。

 ベネッセが提供するアセスメントと連動することで、1000以上の単元と6段階の難易度から最適な学習をリコメンドする「アダプティブ・ラーニング学習動画」や、生徒個々の学力に応じた学習コンテンツとして2.5万本の「動画教材」、「大手出版社5万問の問題集」などを、各パートナー企業と提供している。


登壇するClassi代表取締役副社長の加藤理啓氏

 クラスジャパン・プロジェクトにおいては、賛同企業によるデジタル学習、プログラミング教育、VR(仮想現実)技術を活用した職業体験、医師による健康相談など、多彩なサービスが提供されるが、それらのサービスへのアクセスを容易にする「ID連携機能」を、Classiのプラットフォームで提供するという。

 また、掲示板機能である「校内グループ機能」、1対1や1対複数など用途を分けて利用する「メッセージ機能」などを利用し、ネットクラスの担任による生徒への学習支援や自立支援、保護者から担任への相談、生徒同士の情報共有、ホームルーム・部活・サークルなどで活用するとしている。

 さらに、ポートフォリオの専門家である東京学芸大学・森本康彦教授監修の「ポートフォリオ機能」(4月提供開始予定)や、学習進捗を記録する「学習記録」、指導内容を記録できる「生徒カルテ」などを活用し、学習の動機付けや他者からのフィードバック、自己の学びの振り返りなどが行われる。同社によると、その結果自信をなくしかけている生徒が学ぶことに興味や関心を持ち、自己の将来の方向性と関連付けながら、主体的に学んでいく意識を形成するという。

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