ドコモのベンチャー投資は第3段階へ--5つの協創分野も紹介 - (page 2)

ドコモのデータ活用で「IoTによる新たな価値創造」へ

 2つ目のテーマは「IoT」。AIと組み合わせたユースケースが増えていることなどから、ドコモのIoT回線契約数が、2012〜2016年のわずか4年間で3倍に拡大するなど順調に伸びていることを報告。IoTに活用できる多彩なデータをドコモが保有していることも説明した。その事例の1つとして紹介したのが「AIタクシー」。ドコモがもつ日本全国の人口統計データと、タクシー会社がもつ車両運行データ、それに気象や施設に関するデータなどを組み合わせて、AIで未来のタクシーの需要予測を行う仕組みを開発した。これによりドライバー1人の1カ月当たりの売上が4万円強アップし、タクシー業界において「新たな価値創造」につなげられたとした。


IoT回線契約数は近年急拡大している

「AIタクシー」の事例

 このようなIoT向けソリューションとAI技術は、農業などの一次産業、建設業、防災といった社会課題の解決に有効活用でき、実運用の面でも農業、水産業、交通の分野で進んでいる。ベンチャー企業がもつIoT製品、センシング技術、データ解析技術などと、ドコモの広大なネットワーク、データ、AI、日本全国を24時間365日カバーするオペレーション・サポート体制を掛け合わせ、融合することで、「IoTによる新たな価値創造」を目指していきたいとした。


すでに農業、水産業、交通の分野においてIoTソリューションやデータの活用が広がっている

ドローンの遠隔制御を軸にエコシステム構築を目指す

 3つ目は「ドローン」。上空からの撮影用途などで個人利用も広がっているドローンだが、ドコモでは主に地方における物流や災害対策、設備点検、農業支援、建設現場における測量支援といった部分での活用を検討している。なぜドローンに対して、通信事業者であるドコモが取り組むのか、その理由は明確だ。


買い物代行サービス試験

ドローン遠隔制御実験

 従来、多くの場合はドローンで撮影した映像を一度現場のPCなどにダウンロードしてからサーバなどに転送する必要があった。しかし、ドコモがもつ4G/5Gネットワークをドローンから直接利用できるようにすることで、効率的にデータを転送できる。また、ドローンの操縦にリモコンを使わず、ネットワークを介して遠隔制御することも可能になる。

 ドコモとしては、同社のネットワークを活用するドローンと、ベンチャー企業のさまざまなデバイス、業務アプリケ—ション、解析サービスなどを結びつけることで、「ドローンを用いたビジネスのエコシステム」を構築するのが狙いだとした。


ドコモが検討を進めるドローンのニーズの高い分野

ドコモのネットワークを直接ドローンから利用できるようにすることで、従来にない活用が可能になる

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