QualcommとBroadcomが、買収の可能性に向けて詳細を検討する協議を行なったが、Qualcommは再度難色を示した。同社は2月に入り、Broadcomが提示した修正買収案を拒否していた。
Qualcommは今回、Broadcomが一部の懸念事項を考慮したことを評価した。Qualcommは、金額や詳細な条件について依然として不満を示しているが、買収に関しては引き続き協議の対象となっている。
QualcommがBroadcomのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるHock Tan氏に対して宛てた米国時間2月16日付けの書簡には、「われわれの取締役会は、Broadcomの代表者らが独占禁止法に関連する資産の売却に関して、Broadcomが公にしていた買収条件以外の部分について、ある種の可能性に同意する意思を示したという点で、協議は建設的なものだったと判断している」と記されている。
またこの書簡には、1株あたり82ドルという、Broadcomによる「最終提示価格」が依然として低すぎるという点と、現行の買収提案には、買収の断念につながる独占禁止法関連の潜在的な問題や、Qualcommの立場を困難なものにする問題があまりにも多くある点が記されている。「Broadcomは、買収契約の締結日から買収完了予定日に至るまでの延長期間中も、われわれの価値あるライセンスビジネスに関する重要な意思決定について統制権を主張している。それは問題を引き起こす可能性があり、独占禁止法の下で許可されていないだろう」
Broadcomは、米CNETによるコメントの依頼に応じていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡